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#1ムスタングfeat.三線5

「オジー、あれは何?」

「あ〜、あれは国の重要文化財になってる園比屋武御嶽石門という、ま〜神様の門というところかな〜。」

「え??そのひゃ〜…なんだっけ。」

「そのひゃんうたきいしむん。覚えんでもいいさ〜、ハハハ!」

「本気でしゃべられたら、アタシも何言ってるのかわかりませんよ〜お父さん。」

「言葉も文化じゃから、少しは勉強して欲しいけど、ま、て〜げ〜でよいよい。」

「喜楽にってことですね。ハイ!」

「ママ、勉強きらいだもんねっ。」

「うりゃ!」

「よっ!へへ〜んだ!」



うう〜、た、楽しそう…。そう言えばオヤジは、あんまり方言出なかったな〜東京じゃ。俺に気を使ってくれてたのか〜。昔は訛りがあると虐められるって言ってたもんな〜。



「さ〜、この歓会門(かんかいもん)を通ったら、首里城の中だな。」

「ねえねえ、このシーサーは、どこにでもあるんだね〜。」

「ああ。魔除けだからな。ほとんどの沖縄の家にはあるさ〜。阿(あ)と吽(うん)、二つで一組だ。顔が東を向くように置くのが正しいんだが、今は家の間取りの事情とかで違う向きに置いてる所もあるが、ま、それもウチナ〜らしくていいかね〜。自由が一番!」

「でも凄いですね〜、昔からこんな建物があるんだから〜。」

「ミユキさん。ここにあるのは、言ってみればレプリカよ。戦争でこの辺は、ほとんど瓦礫になってたからよ〜。」

「そ、そうでした。ごめんなさい。昔、シュウにも同じように怒られたんでした、テヘ。」



テヘ、っじゃねえよ!第一、怒ってないでしょ!

ことさら、沖縄だけが戦争の被害を受けたわけじゃないし、東京だって焼け野原になってたしね。

唯一の地上戦ということで、より悲劇として語られてるけど、きっと、この沖縄の空や海が、必要以上に蒼いことと、沖縄人が必要以上に人なつこくて明るいことが、真反対の現象として、戦争の悲しみを大きく伝えてきたんだろうな〜。戦争反対!



「お、いたいた。この龍は、戦前から残ってる、本物だぞ!」

「へ〜、なんか温泉にあるやつみたいだね。」

(ズン!)

「う、うげ〜、、、じ、じんちゃん、、、お腹の中が爆発したよ!」

「大げさな〜、ハハハ。どじゃ、ワシの拳はかわせんじゃろ?」

「は、はい。でもなんで?」

「な〜にが温泉じゃ!ま、確かに今は奇麗に修復したから、温泉の蛇口に似てなくもないが…。でなくて、これはな龍樋(りゅうひ)といって、500年も前に作られたものなんじゃよ。この口から出てくる水を王宮の飲料水にしてたらしんじゃ。戦争をくぐり抜けた、貴重な宝の一つじゃな。それを温泉〜。」

「うわっ!ご、ごめんなさい!」

「ハハハハハ!ま〜、よいよい。少し前までは、ここはな〜んにも手入れされず、看板も無かったから、県外の観光客は、見過ごしてる連中もたくさんいたぐらいじゃからな。」

「そ〜なんですか。もったいないですね〜。」



おいおい未雪さん。あなたも見過ごしてた一人だったでしょ!



「さ〜この階段を上った先は、瑞泉門(ずいせんもん)。」

「あ、泡盛の?」

「お、ミユキさん、今日も吞むか〜?」

「あのね〜二人とも〜。夕べあんだけ吞んだのに、もうお酒の話し?」

「ワシャ、瑞泉なら青いラベルの方が…」



だから…
「だから…。」



お、親子競演!



「で、ここは昔の時計の役目をしてたと言われてる漏刻門(ろうこくもん)。あの屋根のうえに水槽を置いて、水が垂れてくる量で時間を計ったらしい。ちなみにワシも、何杯吞んだかで、時間がだいたい解るぞ。」

「はいはい。」
はいはい。

二度目です。気が合いますな、ショーン殿。



「あのコマ見たいのは?」

「ん?あ〜あれは日影台(にちえいだい)といって、日時計じゃな。水だけでは時間が曖昧だから、太陽も使うようになったらしいが、ウチナンチュ〜が時間にルーズなのは、昔から一緒だったのかもな〜。水の流れに身を任す〜、なんてな。」

「どうせ、酒の流れに〜でしょ?」

「ん〜、だんだん解ってきたな〜ショーンよ!早く大人になって一緒に吞むさ〜!そうすれば、オマエにも三種の神器が与えられる!」

「な〜にそれ?」

「音楽、空手、酒!」



かんべんして〜。

しかし、ま〜おかげで久しぶりの観光ができたから良しとしますか。



次回は首里城正殿へ!なんてね。んじゃ!
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#1ムスタングfeat.三線4

「明日、マ〜マ〜が起きたら、首里城見に行くか?」

「ん〜、でもママは観光に来たんじゃないって言うと思うよ。」

「あっげ!沖縄来て、首里城見なかったら、いかんさ〜。それに、ただの観光じゃないからな〜。オマエの流脈を知る勉強さ〜。」

「りゅうみゃく?って何?」

「ま、血筋みたいなもんかな。空手の流派にも関係あるしな。なんにせよ、オマエのカラダに流れてる血は、沖縄の血。オマエがそれを忘れなかったら、必ず沖縄がオマエを助けてくれるからな〜。」

「ふ〜ん。…うん。よくわかんないけど、ぼく沖縄好きだよ!」

「ハハハ、ま、よいよい。」



確かに俺も、「沖縄」っていうだけで、いろいろ為になったこともあったな〜。

ルーツというか、拠り所があるっていうのは大切だね。感謝しなきゃな…もう遅いか、トホホ。





「おっはよう〜!」

「んんん…、え!ママもう起きたの?」

「アッタリまえでしょ!時間を有効に使わないとね。ここに来るのもタダじゃないんだから。」

「お、もう起きたのか。」

「あ、おはようございます!お父さんは…」

「朝の稽古じゃよ。年取るとな、ちゃんと朝、カラダ動かしとかないと、夜吞めなくなるんでな〜。」

「あ、そっちですか。」

「さ、朝飯食べて、首里城行くよ!」

「は〜い!」



ん〜、泡盛ってヤツは二日酔いしないんですかね〜。なんとま〜元気な大人だこと。



「さって〜、あそこの上に見えてるのが、首里城正殿があるところだ。あそこは、後で行くとして、まずは守礼の門から見ていこうかね〜。」



あら、この辺は昔は出店がいっぱい出てたんだけど、規制かなんかしてんのかな?心無しか、道が奇麗になってるような気もするし?



「さ、着いたぞ。この門の由来は、パンフレットでも見て覚えなさいね〜。」

「え?そ、そんな感じですか〜?お父様〜。」

「いいか。この門に書いている『守禮之邦』というのはな、昔の中国が、『琉球は、守礼の邦にたるところ』といったことから付けられたと言われていて、礼儀を守る邦と思われておる。が、これはな、ただ単に礼儀を守っていれば良いという意味ではないぞ。たとえ相手が目上、身分が上のモノであっても、間違いがあれば、きちんと進言する。それによって、たとえ自分の身が危険に晒されても、決して臆する事無く、堂々と意見を貫くこと。大切なことを守ること。つまり、『守るをもって礼となす』じゃ。」

「おじ〜…。」

「ショーン、よく聞きなさい。オマエはパ〜パ〜がいなくて、辛いこともいっぱいあるじゃろう。これから先、オマエを悪く言う連中も出てくることじゃろう。しかし、オマエがしっかりしてさえいれば、そんな連中の言葉なんぞに振り回されることは無くなる。オマエがマ〜マ〜から教えてもらった音楽と空手は、オマエが道を間違えそうになった時、必ず何かのメッセージをくれるはずじゃ。オマエはまぎれも無く、我が一門じゃからな。まずはマ〜マ〜を大切に守るんじゃよ。」

「はい!」

「こら!こっち見るんじゃないの!おりゃ!」

「イテッ!…もう、ママ泣きながら殴んなよ〜!」

「泣いてないでしょ!とう!」

「おわっ!もう当たってやんないよ〜だ!へへヘン!」

「言ったわね〜!待て!」

「おいおい、まだ話しは終わっとらんのに〜。ま、よいか。シュウよ、良い子に育ってるな〜グスッ。」



オヤジ…。

ああ、自慢の息子さ。

それに…自慢のオヤジだな。

で、どこまで行ったんだあの二人は?



「ママ!ぼくね、もうイジメなんか怖くないよ!それにね、ぼくがママを守ってあげる!だからもう少しだけ、育ててね。…お小遣い、少し値上げして…」

(ボグッ!)

「うわ!って〜。」

「な〜に言ってんの〜!まだまだ甘いわよ!アタシを守る?百年早いわ〜!アタシの本気の拳をカワセルようになったらお小遣いも上げてあげるわ!ハハハ!!」



おいおい、何のキャラだよ、トホホ。



「言ったな〜!ぼく、本気で修行しちゃうもんね〜!そんでもって、歌も歌っちゃうもんね〜!ママの老後の面倒は、ぼくが見てあげるんだもんね〜ダ!ハハハ!」



オマエらったら…走りながら往年の名ドラマやってんじゃないよ〜。

でも、なんか、ホッとした。ありがとな、オヤジ。

…って、オ、オヤジ?…どこ?




次回も、かな?んじゃ!
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ボイストレーナーの面白さ!2

やりました!予測通り、ナレーター志望の女子が、2社合格しましたよ!

今月末には所属事務所を決めると言うことなので、その時には名前と事務所名も公開しますね!

ん〜、にしても1年足らずで合格するとは。

最初は、短期10日間コースで来たんでしたね。あるオーディションに応募したいから、という理由だったと思いますが。

が、彼女はまだ、とある専門学校に入ったばかりで、知識も技術も全然ない状態でした。(受かった今だから書けるけどね)
で、本人も気づいたわけですな。10日間のオーディション対応ではなくて、プロコースで基本から学ぼうと。

ナレーターや声優、俳優でも、歌と同じように、発声・音程・リズムが重要になります。
これを、覚えていくんだけど、ま〜頑固だったよね〜^^;ハハハ。
ある課題を出して、それができないとムッとしたりね(笑)
もちろん、私にじゃなく、できない自分に怒ってたんだろうけど、技術は才能じゃないから怒る前にやり方を覚えなさい!っていつも言ってたような気がするな〜。

でも、こんな人の方がうち的にはやりやすいかな。根性はあるからね。


ということで、3ヶ月くらい過ぎた辺りから、変化が見えてきました。私の要求通りの声が出せるようになったり、表現技法も理解するようになったりね。

あ、ちなみに「声」は、最初にうちに来た時に「お!いい声してるよ!」と言ったぐらい、印象は良い人でした。


半年もすると、毎回のレッスンで進歩していることも自覚してたみたいで、専門学校での授業でも評価されるようになったとか。


ラストスパートのオーディション対策は、バッチリだったと自負しておりますよ。


さ〜、これからが本番。仕事として成立させていけるか、期待してますね!

彼女については、追って報告しまっさ!んじゃ!
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#1ムスタングfeat.三線3

「よ!は!」

「う!よ!」

「ほれ!どうじゃ!」

「うわっ!よっと!」

「ははは!それ、もうイッチョウ!」

「えい!やっ!」



おいおい、分解通り越して、組手かよ〜。

しかし、ショーンもいい動きしてるじゃないの。

へ〜、受け流しまで…そ、そこ!それ!行け!…って、親バカでした、トホホ。



「よし!今日はこの辺にしとこうね〜。なかなかいいぞ〜。パ〜パ〜よりも筋がいいかもしれないな〜。」

「ホントッ!…ねぇ、パパってどんな人だったの?」

「ん?よし、夕飯食べながら話そうね〜。」

「はい!…」

「なによ〜。ママの顔になんか着いてるの?」

「ん、うんん。やっぱり、もっと空手の話ししてよ!」

「アタシに気なんか使うな!おりゃ!」

「痛てっ!も〜う!すぐ暴力ふるうんだから〜!」

「ありゃ、マ〜マ〜の攻撃はかわせないんだね〜、ハッハッハッ!」



おいおい…。しかし、ショーンがこんなに優しい子に育ってるなんて…嬉しくて涙が…でないけど…トホホ。ママのゲンコツは、受けるようにしてたのね。オヤジの突きは、もちろん本気じゃないけど、小学生であれだけギリギリに受け流せるなんて、マジにオレよか凄いんじゃない?




「たっだいま〜。」

「おっかえり〜修和じぃ。」

「ジィって言うな!おばぁに言われたくないさ〜!」

「ハッハッハッ!もうすぐ皆集まってくるからよ〜。そしたら夕飯しようね〜。」

「あ、はい。…え、え〜と〜。」

「隣の平良さん。」

「タイラね〜ね〜です。よろしくね〜。」

「あ、はい。中村修音です。」

「母親の未雪です。お父さんがいつもお世話になってます。」

「な〜にが、ね〜ね〜だよ!ば〜ば〜だろが〜!」

「もう!いちいちうっるさいね〜!年寄りはこれだから嫌われるんだよ!」

「あは!漫才みたい!」

「さ〜、手〜洗っておいで。いっぱいごちそう作ったからね〜。後で隣近所の人たちも来るから、皆で宴会しようね〜。」



だよな〜。そうか〜、俺がタクヤの強引な宴会攻撃を嫌じゃなかったのは、血筋ってやつだったのね。理解理解、うん。



「…でね、ママったらね〜。」

「ショーン!もういいったら〜アタシのことは〜!」

「ハハハ!仲の良い親子だね〜!」



うわ!なんじゃ、このうるささわ〜!ま、宴会だからしょうがないけど。
誰だか解んない人も交じってるんじゃないの?

あ、踊りだした。



「カチャシ〜だ。オマエも踊れ!」

「うん!」



あら、上手いじゃないの!なんでもできちゃうのね。よくここまで…って、おいおい未雪さん?そんな飲み方しちゃ…あ、絡んでる。



「っから〜、あったしがね〜、女でね〜、一人で育てるって言ったらね〜、み〜んな言うのよ〜、無理だ〜って!冗談じゃないわよね〜!見て、あれうちの子!立派に育ってるっしょ!っら、かんっぱ〜い!」



はい、私が悪うございました。あんた、そんな酒癖悪かったっけ?



「よっし!ショーン!三線持ってきなさい!ワシが型をやるから、それに合わせて好きなように弾いてみなさい!」

「え?!な、なに?!セッションみたくすればいいの?って、全然聞いてないや。他の人達も皆勝手に盛り上がってるし〜。よっし!やっちゃる!」

♪♩♫♪♩♫♪♩♫♪♩♫♪♩♫♪♩♫♪♩♫♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬

「お!面白いね〜!大きなウネリがあって、ゆったりしてるようで、リズムが今風じゃないか〜!最高さ〜!ハイヤ、イヤササ〜!」



やや!マジで面白いぞ。おっちゃん達の指笛もバッチリ決まってるし!リードギターのようで、三線の伴奏のようでもあって…。これは…。



「ショ〜ン〜。パ〜パ〜の話しは、明日しようね〜。マ〜マ〜が寝てる間に。きっと、あの調子じゃ二日酔いだっからよ〜、ハハハ!」

「うん!おじいちゃん、ありがと。」

「こっちおいで。」



あ〜、膝の上で抱っこされたことあったな〜俺も。…しかし宴会は続くのであった…トホホ。



次回もまだまだ沖縄編!んじゃ!
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#1ムスタングfeat.三線2

♫ティンサグぬ花や ちみさちに すみてぃ〜
うやぬ ゆ〜し〜ぐとぅや〜 ちむにすみり〜♫


ん〜、最初に聞いて時は、俺もなんだか解らなかったけど、言葉の法則が少し解ると、意味もわかってくるんだよな〜。

ティンサグの花は、鳳仙花といわれてるね。紅花とも言われてるヤツだと思うけど、花を潰した汁を化粧道具にしていたってことらしいんだ。

いろんな解釈があるけど、俺がオヤジに聞いたのは、
「女の子が遊びの中で、庭に咲いている紅花を使って、大人と同じように化粧をするママゴト遊びの情景。紅花の汁を触ってるうちに、ちみさち=爪の先が赤く染まっていく様子。1回では薄い色しか出なくても、何度も繰り返して遊んでいるうちに、真っ赤に染まっている。それと同じで、うや=親の言うことは、毎日毎日うるさいな〜と思っていても、知らぬ間にちむ=心に刻まれているもんだよ。」
という感じだったかな〜。

この歌は全体的に教訓めいた歌詞だけど、確かに大人になってわかることってあるよな〜。

言葉の法則というのは、「あいうえお」が「あいういう」に変化するってのが一つあるね。だから親(おや)が「うや」になってるんだけど、もちろん全部がこんなに単純なわけじゃないけどね。

ついでに、「めんそ〜れ〜」は、ヤマト言葉、つまりすっごく古い日本の言葉の「まえりそ〜らえ」が訛った言葉らしい。

かつての琉球王国は、海洋国家だったという学者さんもいるように、いろんな国々と船による交易をしていたんだな。だから当然古い日本とも交流があって、今では失われた日本語の古語が、沖縄の言葉に残っていたりするんだって。

それに、よく、ウチナンチュ〜は、人柄が良いとか、知らない人ともすぐに打ち解けるとか言うけど、これはきっと海洋民族の血がそうさせているのかもね。

知らない土地や文化と接触する時に、一番平和になる方法は、友達になること、そう考えていたようなんだ。

そういえば、ゴーヤチャンプルーは有名だけど、このチャンプルーと言う言葉は実はインドネシア語らしいって聞いたことがある。まさしく色々な文化をチャンプルー=かき混ぜてオリジナルな文化に熟成させてきたんだろうね。



「さ〜、夕飯には少し時間があるから、少し散歩でもするか〜。」

「うん。ね〜これ食べてもいい?」

「あ〜、どうぞどうぞ。食べながら行くか〜。」

「オジ〜が作ったの?こんなにいっぱい?」

「いや〜、今日お前達が来るっていったら、隣のうちの人が作ってくれたんだよ。」

「いいですね〜隣近所が親戚みたいで。」

「ねぇ、これなんでサーターアンダギーっていうの?」

「ん?あ、それは那覇あたりの呼び方だな。この辺じゃサーターテンプラーっていうんだ。アンダギーは油揚げの方言。この辺は砂糖天ぷらでサーターテンプラ〜。」

「へ〜、場所によって呼び方が違うんですね〜。」

「三線や空手にもいろんな流派があるように、言葉にもいろいろあるのさ〜。ハハハ、多分だけどね〜。ハハハ!」



ハハハ、多分ですか〜。



「この道をもう少し行くとな〜、小さな港があるんだよ。港っていっても、小型の船が何隻か入る程度の所だけどな。そこで魚を獲って暮らしてるわけよ〜。」

「え?自分で獲るの?」

「あったりまえさ〜!網を打って捕まえるわけよ〜。いっぱい獲れた時は、近所に配ったり、市場で売ってお金にしたりな〜。持ちつ持たれつだからね〜。」

「ショーン、顔がふやけてるわよ!ハハハ!オジーは宇宙人じゃないんだからね、ハハハ!」

「だ、だって〜!すっごいよ!な〜んか!ジェイクにあった時もびっくりしたけど、オジーはな〜んか、ん〜、よくわかんないけど、カッコいいや!」



「よし。この辺でいいかね。ナイハンチやってみなさい。」

「はい。」



え?未雪がやるの?マジで?



「うん。筋は悪くないな。ショーン、できるか?」

「はい!」



は?ショーンも?マジで?



「よし。いいだろう。よく稽古してるな。この型はな、首里手(しゅりて)と呼ばれている空手の中の基本の型だ。だがな、言葉と同じで、土地によって少しずつやり方が違う。オマエに教えたのは、オジーがこの村で習った古〜いものだ。田舎手(いなかで〜)とも言われることもある。昔の匂いのする、味わい深い型だ。街の洗練されたものと比べると、無骨に見えることもあるがな。今後、同じ「ナイハンチ」という名前でも使い方や動きが違う物に出会うことがあるかもしれない。でもな、オジーのオジー達が受け継いで、オマエのお父さんにも伝えた、大事な宝だということを忘れないで欲しい。どこに出しても恥ずかしくない、立派な型だということを。誇りを持って稽古しなさい。」

「はい!ありがとうございます!」



ん〜、未雪め。これが沖縄に来た理由の一つか。オヤジ…ありがとな。


次回、も沖縄編かな?んじゃ!
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