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 不思議な声の物語 by R

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ボイストレーナーの面白さ!

今日、Facebook経由で一つのメールが届きました。
なんと10年くらい前になるけど、とある養成所で教えていたレッスン生からでした(^O^)(ん〜、凄い時代ね)

そこには歌手コースと役者コースがありました。で、役者志望のコースにもボイトレがあって、私はそこで歌を通して演技に役立つようなことを教えていました。(ま、今もそうですが。)

その彼は今、映像業界で(もちろん俳優としても)活動してるとのことです。
同じ養成所に斉藤 工さんもいましたね。彼も良い役者さんになってますね〜(*^▽^*)


ボイトレをやってて、何が面白いかっていうと、まずは目の前でレッスン生が覚醒すること(大げさなようで、ホントに覚醒!って感じで、急に教えたことができて、さらに応用までできるようになるんですよ)かな。

「昨日まで知らないことを、今日知れば、昨日まで知っていたヒトと同じなのだ!」と、いつも言ってはいますが、知っただけでは使えないというのが技術ってヤツですよね。

でも、ちゃんとやり方さえ教えてあげれば、大概のことは誰でもできるようになるもんですよ。
ただし、プロとして生活していくってところまでは、そう簡単な話しじゃないのはご承知の通り。
それでも、できないことができた時の喜びは、素直に表に現れて、教えているこちらも、感動を覚えることすらあるんです。


そして次の面白さは、前出のように、本当に夢を実現させたレッスン生の声を聞くことですね。
人それぞれ相性ってモノがあるから、私の講義がつまらなかったと思ってるヒトもいるとは思いますが、何人もの結果が出ていることを見ると、「あ〜、そんなに間違ってはいなかったんだよな〜。」と、感慨にふけったりもしてみることもありますよ。


普通の学校の先生との違いは、ズバリ!生徒の意識の違いですな。
プロになるのだ!という明確な目標を持ってやってくる場合は、講師側の助言は、説教には聴こえないものです。(と、思ってるんだけど、どうだった?お〜い昔の生徒や〜い!)それぞれのレッスン生の特性を掴み、必要な技術を理由を交えて教えていく。当たり前のようで、けっこう心理学的な要素が必要かもしれない、難しさはありますけどね。
共通点といえば、「未来を創っている!」ことですかね。

みんながプロになれるとは思ってません。が、若いうち(いや、今はアンチエイジングコースもあるから、年齢は関係ないってことに…σ(^_^;))に一つのことに全力で取り組んだ事実は、必ず生きていく上で、何かの役に立つことがある!と、信じています。


今通っているナレーター志望の女子が、プロダクションのオーディションに合格したという連絡がありましたo(^▽^)o何社か受けているので、あと一社くらいは合格すると思いますが、さてさてどうなることやら≧(´▽`)≦

ね、楽しいでしょ?

今日はちょっとだけ?楽しかったので、こんなブログになりました。んじゃ!

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#1ムスタングfeat.三線

「うわっ、蒸し暑いね〜ママ。」

「うん。さっすが沖縄ね〜。さ、とっととじ〜ちゃんとこ行くよ。」

「は〜い。」



うぉ、ま、まじで沖縄かいな、学校あるのに!?
未雪ってこんな性格だったのかいな?

しっかし、懐かしいな〜。彼らのおかげで、飛行機代タダで来ることができたぜ〜!…ん〜、なんか複雑な心境だけど…ま、いっか。



「ね〜、なんか食べてこうよ〜。」

「後で。観光に来たんじゃないんだからね!」

「え?じゃなんでシュノーケル持ってきたの?」

「は?ハハハッ、そりゃ海で鍛えるためでしょ。」

「顔、引きつってるんですけど。」

「うるさいわね!とりあえずスバでも食べてくよ!」

「あ〜、ソーキね。急に沖縄弁になんなくてもいいのに。」



あは、な〜んか、キャラがだんだん変わってきてるような…、ま、いいか、トホホ。

俺は小さい時に東京に出てきたから、ウチナ〜グチ、沖縄の方言がしゃべれないけど、この独特のイントネーションだけは、なぜか心地いいな〜。
今のショーンの年には、俺のお袋は亡くなってたから、オヤジもそれなりに苦労してたんだろうな〜。

小さな経済雑誌の出版かなんかやって、いっつも取材と称しては、沖縄に行ってたんだよな〜。俺だけ東京に残してさ。

2ヶ月くらいして帰ってくると、沖縄の現状はな、とか、新しいお土産ができててな、とか、三線の弾き方とか、空手とか、、、、小学生の俺にそんなこと教えてもって思ってたけど、あれが精一杯の愛情表現だったのかもね。



「ぷは〜!!や〜ぱりオリオンビールだね〜!」

「ソーキソバでしょ!もう!すぐお酒に走るんだから!」

「いいでしょっ!ここからはタクシーで行くんだから。あ、ハルサメ、ロックで!」

「もう!泡盛飲んだら、じーちゃんとこ行かれなくなるでしょ!」

「お清めよ!あんたの無事を祈って!カンパ〜イ!」

「んもう!コーラ、おかわり!」



おいおい、、、

那覇から、国道58号線を北に向かって2時間くらい。名護市を右手に見つつ、449号線をさらに北上していく。ん〜、この辺は未雪と来た頃は、まだ道路の拡張だかなんだかの工事中だったよな。ドライブインも無くて、ようやく見つけたカフェみたいなところでサンドウィッチかなんか頼んで…。は〜、思いでって、こんな俺にも残ってるのね〜。
そっから海洋博公園を目指すように114号線に入ってしばらくすると、オヤジの住んでる家があるのだった。
ん〜、ロードムービー!ってか。



「修和じーちゃん!」

「お、はいさい!よ〜く来たね〜!」

「ご無沙汰してます。」

「ミユキさん。あいかわらず奇麗ね〜。」

「あら〜、オジ〜もあいかわらず正直者ね〜。」

「ハハハ!ま、上がんなさい!ビールでも呑むか〜!」

「ぼくはコーラね!」



うぉ〜!オ・ヤ・ジ!!少しは老けたか〜?中身は全然変わってないぞ〜!



「さ〜、まずはうちの中に入ったら、最初にすることは?」

「ご先祖様にお線香!」

「しぇいかい!ショーンは良い子だね〜。そ、とうとうめ〜にご挨拶して。」



へ〜、未雪、そんなことまで教えてたんだ。なんで沖縄が伝統文化を大事にするかった言うと、やっぱりこの先祖崇拝ってところから来てるのかね〜。

だいたい、家のど真ん中に仏壇を置いてるなんて、あんまりないよね。
東京じゃ普通、お仕入れになってるよな、このサイズ。



「あれ、じーじ、このお線香くっついてるよ?」

「あ〜、こっちじゃこれが普通さ〜。中国にも同じようなものがあるらしいけど、琉球文化の一つだね。」



そうそう、三本が一つにくっついてるんだよな〜。



「修和じぃ、2〜3日ここに止まっていい?」

「あ〜、もちろんさ〜。久しぶりに奇麗なヒトと飲み明かそうね〜!」



こらこら、息子の嫁だぞ!



「きゃ!どうしましょ!恋が芽生えたら!」

「ハハハ!」



ハハハじゃねえよ!何しにきたんだか!



「どりゃ、さっそく弾いてみてくれんか、ショーン。」

「え?あ、いいよ!」

「チンダミは知ってるな?」

「うん。たぶんできると思うよ。



へ〜、チューニングまで教えてたの、未雪ってば。すごいじゃないの。



「三線という楽器はな、気持ちで弾くもんだ。一応ドレミファで合わした方が簡単だから、入門の本にはド・ファ・ドと書いてあるけど…」

「うん。その一番下に、コメ印があって、『ただし、最初のドの音は、歌い手の声に合わします。』って書いてあるもんね!」

「ん。よく知ってるじゃないか。でもなショーン。そのホントの意味は、今日の「ド」の音と、明日の「ド」の音は違うってことなんだよ。悲しい時は悲しい「ド」。嬉しい時は嬉しい「ド」。」

「じゃ、今日は嬉しい「ド」で弾くよ!」

♩♪♩♪♩♪♩♪♩♪♩♪♩♪♩♪♩♪♩♪♩♪♩♪♩♪♩♪♩♪♩♪♩♪♩♪


ショーン…そこまで…



「いい〜ティンサグだ〜。ホントにチム(心)に染みたよ〜。」

「へへ。みんなママが教えてくれたんだ〜。でもね、クンクンシ〜はよく解んないから、これしか引けないんだけどね〜、へへへ。」

「み、ミユキさん。ありがとうね〜。よくここまで…」

「い、いえ。未熟な私の精一杯です…」



おいおい、なに二人して涙浮かべてんだよ〜。俺も仲間に入れてくれ〜、泣けないけど、ク〜。
あ、クンクンシ〜ってのは工工四と書くんだよ。沖縄の楽器、三線の楽譜だね。漢字で押さえる場所を表してる譜面さ〜。ギターのタブ符みたいなもんで、楽譜が読めなくても弾けるようになってるんだな〜。

って、だれに説明してんだ俺は。ついでだから、次回はティンサグの花の歌詞を解説してやるぜ!

で、だれに???

次回「…」んじゃ!
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「子役」について

一つの分野に、三人スターが現れるとブームになる、と言いますが、昨今の子役ブームは、正にそんな感じかな。

しかし、子役ってなんだろね。


昔のアイドル歌手を、あの人は今的な番組で観ると、異常に大人っぽく見えるのことに、え?そんな歳だったの?と思うほど若かったのに驚くよね。

子どもらしさってなんだろね。


本当は、未熟な技術しか持たない子どもが、その持てる知識の全てを使って、全力で物事にあたる姿勢が、大人に感動を与えているはずなんだけど、いつの間にか、大人の模倣になって、さらにプロの領域では、いかに大人と同じようにできるか、が、良し悪し、才能の有る無しに繋がっていったんだろうな。

これは心理学者なら、明快に答えてくれるんだろうけど、R式解釈で、書いてみましょうかね。


赤ん坊は、人間に限らず、生まれた時に一番可愛く見えるようにできてる、と聞いたことがあるけど、防衛手段の無い赤ん坊の唯一の武器らしいよね。可愛いってことが。

動物の場合は、「わ〜可愛い!食べちゃお〜!」とかあるだろうけど、人間は大概の場合(最近はいろんな事件があるので、なんとも言えなくなってきたけどね)母性愛とかで、この子を守ろう!という気持ちが湧いてくるらしいね。

路上で知らない赤ん坊を見た時に、「な〜にメンチ切ってんだよ〜!」とかいうヤツは、よっぽどでしょ^^;。


幼稚園くらいになると、運動会なんかで、必死に走る我が子に涙を流す親御さん達は多いはず。

ところが、もう少し大きくなって、ボール投げとかするようになると、親の威厳というヤツが芽生えてくる。子供にとっては、親は何でもできる神様のような存在。親にとっては、自分の力で成長していく分身以上の感覚。徐々に導いてあげているという感じになっていくヒトも出てくる。やや上から目線的な感じかな。
「子供なのに、よ〜くできるわね〜。」とか「子供のくせに、大人みたいな喋り方ね!」とか。

余談だけど、子供で天才ピアニストがたま〜にでてくるけど、そのとき一般ピープルの中に「ま〜、子供なのによくあんなにうまく弾けるわね〜」と言うヒトがいるけど、その子はあなたの何百倍もピアノを弾いてるんですよ!と教えたくなるね。ちょっと脱線。


大人に近い子供。それを見てみたいという感覚は、今も昔も変わらないのかもしれない。

だから、昔のアイドルは16才くらいでキャバレーのホステスさんみたいな格好で歌わされてたし、歌詞の内容も今よりずっとエログロなものだったりしてるしね。


今の子役達は、みんな頭もいいし、技術も格段に良くなってる感じはします。でも、いろんな意見を聞いてみると、「な〜んか、作り過ぎじゃない?」とか「わざとらしいよね。」とかいう声もあるのは事実。

そりゃそうだよね。教える側も親達も、どれだけ大人に近い演技ができるかを求めているんだから。
痛々しく感じることがあるとすれば、きっとこの感覚。大人並みに演じようとしていることは伝わるのに、大人ではないという歪み。上から目線で良かったものが、それを超えようとしている存在の脅威。


ま、難しいことは置いといて、実際に教えてる立場として思うことは、いかに子供として輝いてもらうか。子供らしさをキープしたまま、演じられるようにできるか。

すでにこれに重きをおいて、行なっている先生もかなりいるみたいなので、少し安心ですね。

きっとこれから、「子供らしい演技」という超難問を克服した子役達が、どんどん表に出てくると思うな〜。

ということで、おしまい。あ、小説書くのサボった!明日やろ。んじゃ!
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歌に「心を込める」ということ

心を込めて歌う。


当たり前のように使われる言葉だが、これはなかなか難しいことだ。

そもそも、「心」ってなんだ?


確かに、こんなレッスンもするのだけれど、実際「心」を技術的に分析しても、やっぱりつまらん。が、しかし。プロのボイストレーナーとしては、これを無視してレッスンすることなどできないので、色々な事例や解釈を交えて、レッスン生に解りやすい方法で伝えて入るのだけれどね。


人が歌を聴いて感動するのはなぜか?っていうことについては、以前書いたんだけど、(あくまでも情緒的な側面を極力避けて解釈する方法論でね)今日は、少し違った角度から考えてみましょかね。


一つの例だけど、夏場によく流行る「怪談話」ね。

聞いてる人は、ホントに鳥肌が立って、恐怖を感じることがあるよね。不思議なことに、プロの話しじゃなくても、友達の話しだとしても、ホントに怖くなるんだね。

恐怖を感じる理由については、そのうち書こうかね。


で、この時なんだけど、喋ってる人は恐怖を感じてないんだよね。不思議じゃない?

これは、冷静に語ることだけを考えて喋ってるからなんだな。本人が怖がっていたら、ヒトには伝えられないからね。

次に、ケガや手術をした時の話し。これも聴いている人は、「うわ〜、やめて〜!痛い痛い!」とか言うでしょ?でも、話してる本人は、事実を語ってるだけだから、別に痛くはないんだよね。

どちらも、「恐怖」というキーワードが、経験と想像を掻き立てて、カラダまで反応させているんだよね。


さて、歌で感動するっていうのは?

なにが媒体かは一先ずおいといて、やっぱり自分の経験や考え方が一番重要な要素になってくるだろうね。

若い頃には、なにも感じなかった演歌の歌詞が、大人になって色々と経験を積んでくると、やたらに心に沁みるなんてことがあるでしょ。

逆に、若者のロックで、「俺は夢を掴むぜ〜!」みたいな歌詞を、大人が聴いたら、「若いっていいね〜。若いうちだよ、そんなことを言ってられるのは〜。」なんて、冷めた意見だって出てきたりする。自分の経験上、かってにヒトのやる気まで自分基準の物差しで測ったりして(笑)


もしも歌う時に、聴いている人と同じように歌詞を感じられたら!

歌いながら泣いちゃったり、笑ったり、怒ったり。ね、できるはずでしょ?


な〜んて、これがなかなかできないのよ。思うことが一番難しい、というんだけど、歌うという行為をしながら、同時に歌詞の内容を考え感じるってことは、至難の業。でも、それができた時の歌は、普段とは比べ物にならないくらい、次元の違う空間を創り出すことがあるんだよね。


ただし、プロの場合は、このレベルでばっかり歌ってたら、ステージにならなくなっちゃう。映像で「カッと!」がかかるなら、1曲全開!も有りだけど、何曲も歌うライブでは、次の曲に移れなくなるかもしれないしね。これはある意味、プロがする怪談話と似てるかな?お客さんが楽しんでくれる為に話す、歌うって感じ。

ある意味、アーティストの葛藤は、ここにもあるかもね。自分が感動したいんだ!というのと、聴いてくれるヒトの為に歌うのだ!っていうのとね。


「心を込める」ということ。歌の場合はただ一つ、その歌詞に対して「本気だ!」といえることかな。と、オイラは思う。

違う意見もあると思うけど、それぞれが考えて歌ってくれれば、それがまた一つの答えになっていくと思います。

ある合唱を聴いて…良い歌でした。んじゃ!
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#1ムスタング9

「ねぇ、このギターの下の方についてる棒、なに?」

「ん?あ、アームね。音を曲げることができるんだ。」

「え?曲げる?」

「こでしょ。ん〜〜〜と。ねっ!」

「な〜んか、ゴムが伸び縮みしてるような感じね。」

「ガ〜〜〜ン!これ、けっこうイカしてるんだぜ!」

「もう!そんな古い言葉使ったって、しょうがないじゃない、そう思ったんだから!」

「これね、ジェイクが改造してくれてて、普通はネジだから、この穴に入れて回していくと、キチッと止まるんだけど、ボクのはクルクル回るようになってるんだ!しかも落っこちないんだよ!」



あらあら、そんな満面の笑顔で語っちゃって!よ!ギター好き!…が、たいがいこの手の話しは…



「ふ〜ん。よくわかんないけど、色は可愛いわね。アイスクリームみたいで。」



あら、やっぱり。まだ、小学生だし、女の子に機械系の話ししてもね〜。



「チッチッチ!これはもともと白かったんだよ。それが、使ってるうちにこのアイスクリームみたいなクリーム色に変化したわけなんだよ!」



あら、めげないショー君。
しかし、どこぞの受け売りって感じなんだけどな〜(汗)



「あっそ。ね、なんか弾いてよ。」

「うん。じゃ、アーム使うヤツね!」

♫♬♫♬♫♬♫♬♫♬♫♬♫♬♫♬♫♬♫♬♫♬♫♬♫♬♫♬♫♬♫♬♫♬♫♬♫♬♫♬♫♬♫♬♫♬♫♬

「いいじゃん!!あたし、ギターのことは全然わかんないけど、ショーンの弾くギターは好きだよ!」

「サンキュ!」

「ね、そのアーム…だっけ?それが着いてる土台のとこ、なんでカタカタ動いてんの?」

「お!いいとこに気づいてくれました!このギターって、チューニングが狂いやすいんだけどね、このアームをぐいっと引っ張り上げると、…ほら、ね!元に戻るんだ!でね…」



あらあら、君も女の子の心には鈍感なのね〜、フムフム。血筋か…



「な〜んだ、ここにいたのか!打ち上げ始まってるぞ!」

「あ、須藤のおじさん。ちょっと、ギターの話しをね。こちらアイリーンです。」

「は、はじめまして。同級生の佐藤です。」

「おじさんて。タクちゃんて呼んで!あ、さっきお母さんと話したよ。ジュースも食べ物もあるから、おいで。」

「はい。」

「じゃ、行こうか。大人の世界へ。」

「そうね。少しくらいカマってあげないと、親の立場ってのもあるからね。」



だそうです、ハイ。でも、あのアーム、たぶんまたやったなジェイクが。力、強いからね。ネジがバカになって、空回りするんだよな〜。昔も確かストラトのアームねじ切ってたし。ま、いいか。ショーンがあんなにうれしそうだから。





「…っかし、ミッキーも頑張ってんな〜。聞いてくださいよ、夏木さんッ!こいつの父親ね、俺の親友でもあったんだけど、そいつが亡くなってからっていうもの、女手一つで育てながら、シュウの、あ、オヤジね、知ってましたっけ?あら、失礼ッ!そのシュウの教えたギターや空手を、息子に伝授するために、自分も必死に勉強して、アイツがやってたことを忠実に再現しようとしてね…ク〜、いい家族でしょ!」

「須藤さんっ!酔っぱらい!初呑みで夏木さんにそんな話しして!第一、ミッキーって。ミユキさんてお呼び!」



か〜、タクヤ酒弱くなったな〜。って問題じゃないか。未雪がそんなことをね。ん?俺、未雪にちゃんと教えたこと無かったんだけどな〜。か、空手までって?



「大人って、どこもオンナジね。でも、うちのママの会社の人達とは少し違うかな。」

「そりゃそうでしょ。アイリーンのママはビシッとしてる感じするもん。」

「ううん、そうじゃなくて。な〜んか、冷たい感じなの。ママも仕事の時はアタシでも怖いと思うくらいなんだから。」

「へ〜。そうなんだ。そう言えばここのみんな、笑ってるね。いいよね、こういうの。」

「うん。…ずっと友達でいてね。」

「うん。え!?は、はい!!」

「な〜によ!やなの〜?」

「と、友達サイコ〜!!」



ハハハ!いいね〜青春!!!そっか〜、夏木さんもいろいろあるんだろうな〜。
しかし、幸せって、こんな感じでいいんだろうな〜きっと。



「ショーン!来週、ジーちゃんとこ行くよ!」

「え?学校は?」

「決めたの!グズグズ言わない!」

「出た、酔っぱらいマウス。」

「なんか言った!!!」



おいおい、会話が逆だろが普通。ジーちゃんって…お、オヤジ??



次回「もう一つの伝授」…かな。んじゃ!
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