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 不思議な声の物語 by R::#1ムスタングfeat.三線3

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#1ムスタングfeat.三線3

「よ!は!」

「う!よ!」

「ほれ!どうじゃ!」

「うわっ!よっと!」

「ははは!それ、もうイッチョウ!」

「えい!やっ!」



おいおい、分解通り越して、組手かよ〜。

しかし、ショーンもいい動きしてるじゃないの。

へ〜、受け流しまで…そ、そこ!それ!行け!…って、親バカでした、トホホ。



「よし!今日はこの辺にしとこうね〜。なかなかいいぞ〜。パ〜パ〜よりも筋がいいかもしれないな〜。」

「ホントッ!…ねぇ、パパってどんな人だったの?」

「ん?よし、夕飯食べながら話そうね〜。」

「はい!…」

「なによ〜。ママの顔になんか着いてるの?」

「ん、うんん。やっぱり、もっと空手の話ししてよ!」

「アタシに気なんか使うな!おりゃ!」

「痛てっ!も〜う!すぐ暴力ふるうんだから〜!」

「ありゃ、マ〜マ〜の攻撃はかわせないんだね〜、ハッハッハッ!」



おいおい…。しかし、ショーンがこんなに優しい子に育ってるなんて…嬉しくて涙が…でないけど…トホホ。ママのゲンコツは、受けるようにしてたのね。オヤジの突きは、もちろん本気じゃないけど、小学生であれだけギリギリに受け流せるなんて、マジにオレよか凄いんじゃない?




「たっだいま〜。」

「おっかえり〜修和じぃ。」

「ジィって言うな!おばぁに言われたくないさ〜!」

「ハッハッハッ!もうすぐ皆集まってくるからよ〜。そしたら夕飯しようね〜。」

「あ、はい。…え、え〜と〜。」

「隣の平良さん。」

「タイラね〜ね〜です。よろしくね〜。」

「あ、はい。中村修音です。」

「母親の未雪です。お父さんがいつもお世話になってます。」

「な〜にが、ね〜ね〜だよ!ば〜ば〜だろが〜!」

「もう!いちいちうっるさいね〜!年寄りはこれだから嫌われるんだよ!」

「あは!漫才みたい!」

「さ〜、手〜洗っておいで。いっぱいごちそう作ったからね〜。後で隣近所の人たちも来るから、皆で宴会しようね〜。」



だよな〜。そうか〜、俺がタクヤの強引な宴会攻撃を嫌じゃなかったのは、血筋ってやつだったのね。理解理解、うん。



「…でね、ママったらね〜。」

「ショーン!もういいったら〜アタシのことは〜!」

「ハハハ!仲の良い親子だね〜!」



うわ!なんじゃ、このうるささわ〜!ま、宴会だからしょうがないけど。
誰だか解んない人も交じってるんじゃないの?

あ、踊りだした。



「カチャシ〜だ。オマエも踊れ!」

「うん!」



あら、上手いじゃないの!なんでもできちゃうのね。よくここまで…って、おいおい未雪さん?そんな飲み方しちゃ…あ、絡んでる。



「っから〜、あったしがね〜、女でね〜、一人で育てるって言ったらね〜、み〜んな言うのよ〜、無理だ〜って!冗談じゃないわよね〜!見て、あれうちの子!立派に育ってるっしょ!っら、かんっぱ〜い!」



はい、私が悪うございました。あんた、そんな酒癖悪かったっけ?



「よっし!ショーン!三線持ってきなさい!ワシが型をやるから、それに合わせて好きなように弾いてみなさい!」

「え?!な、なに?!セッションみたくすればいいの?って、全然聞いてないや。他の人達も皆勝手に盛り上がってるし〜。よっし!やっちゃる!」

♪♩♫♪♩♫♪♩♫♪♩♫♪♩♫♪♩♫♪♩♫♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬

「お!面白いね〜!大きなウネリがあって、ゆったりしてるようで、リズムが今風じゃないか〜!最高さ〜!ハイヤ、イヤササ〜!」



やや!マジで面白いぞ。おっちゃん達の指笛もバッチリ決まってるし!リードギターのようで、三線の伴奏のようでもあって…。これは…。



「ショ〜ン〜。パ〜パ〜の話しは、明日しようね〜。マ〜マ〜が寝てる間に。きっと、あの調子じゃ二日酔いだっからよ〜、ハハハ!」

「うん!おじいちゃん、ありがと。」

「こっちおいで。」



あ〜、膝の上で抱っこされたことあったな〜俺も。…しかし宴会は続くのであった…トホホ。



次回もまだまだ沖縄編!んじゃ!
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