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 不思議な声の物語 by R::「10,000分の3」な、おじさん?2

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「10,000分の3」な、おじさん?2

脱脂綿でそっと頭を抑えていると、その男性(この人も60歳を過ぎたおじさんだったけどね)、自分の頭を気にして、自分の手で触ろうとしているのでした。変な形になっている事や、血が出ている事なんかを認識してしまって、軽いショック状態になりそうだったのよ。少しづつ体が震えてきて、そのままほっといたり、「大丈夫ですか!」などと心配してるような声をかけたら、完全に気を失ってたろうね。

そこでR君、そっと手を外しながら、「今日は仕事?」と静かな口調で世間話を始めました。一瞬「え?」というような反応をしたそのおじさん。しかしすぐに会話しはじめて、「仕事で早起きをしたんだけど、貧血気味だったんだよ〜。」と言ってきました。「へ〜、そうなんだ〜。どこに住んでるの?」と日常会話のようにしながら、後から来る救急に伝えるべく(気を失う前に聞いとこうと思ったんでね)住所、氏名、連絡先をメモしながら会話を続けました。すると落ち着きを取り戻して、震えは治まり、呼吸も安定してきました。15分くらいした頃、救急隊員が駆けつけ、病院に運んでいってくれました。救急隊員に連絡先を聞かれ、約30分の出来事は終了したのでした。

何本も通り過ぎる電車が、何とも言えない不思議な印象を与えていました。(かってな思い込みだけど、「なにごと?」とか「かわいそう〜」とか「関わらんとこ」とかいろんな声が聞こえたように感じたのね)後日、この倒れた男性のお母さんから(確か90歳近いと思ったけど。二人暮らしだって言ってたな〜)電話があって、「命には別状無く、安静に入院しています。ありがとうございました。」と伝えてくれました。

「10,000分の3」な、おじさん?とは、次の駅まで電車で一緒になり、「ご苦労様でした。」と言うと「前にもこんな事があったんだよね〜。よくこういう事にでっくわすんだよ〜」と言っていました。

いえいえ、あなたが「10,000分の3」な、おじさん!だから、人を救ってしまうんですよ!

声の話だけど、泣きじゃくる子供や今回のようなケースのときに、介助しようとしている側の人が、対象者に同調してしまうと、子供はよけいに泣くし、(子供が転んでべそをかきそうなときに、お母さんが「あら、大丈夫??痛かったね〜。かわいそうにね〜。」とか悲しげな声を出してしまうと、子供はすぐにそれに反応して、「わ〜〜〜!!」と泣くでしょ、あれね)今回の男性であれば、おそらく気絶してたかもしれないね。もちろんケースバイケースだから、微妙なところはあるけど、声の使い方一つで、その場の状況が変わる事があるってことだけでも知っていただければよござんす!

というわけで、また次回、んじゃ!
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