#1ムスタングfeat.三線7
2012-05-14 16:04:43 (11 years ago)
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「沖縄南部といってるこの辺はな、戦争のとき、いっぱい人が亡くなったんさ〜。鉄の暴風と言われるくらいアメリカ〜の砲撃はそりゃ凄まじいモノだったそうじゃ。ワシはその頃、台湾のある島に軍人として行ってたから、沖縄戦には参加してないんじゃがな〜。」
「今でも、不発弾が出てくるそうですね。」
「不発弾て?」
「戦争の時に打ち込まれた爆弾が、破裂しないまま、地面に埋まってて、畑を耕す時に見つかることがあるんじゃよ。」
「え?爆発するの?」
「そう。そういうものもあるから、ちゃんと処理しないと、大けがしたり、命を落としたりすることもあったんじゃ。」
「怖いね〜。」
「坊やは沖縄初めてなの?」
「うん。運転手さんは、沖縄の人でしょ?」
「はい。私は宮古島という離島の生まれなんですよ。」
「宮古島の言葉って、本島とは違うんですよね、たしか?」
「そうね。別の国かな〜と思うくらい違いますね〜、ハハハ。」
「オジーもな、本気で沖縄方言話したら、何を言ってるかわからないと思うぞ〜。」
「へ〜、不思議だね〜。沖縄って、別の国みたい。」
「そのとおり!昔は別の国だったんじゃからな〜。」
大人になってから、その重みを知るようになったんだったよな〜。
しかし、ウチナ〜グチもイントネーションも、全く標準語だったオヤジが、こんなにウチナ〜オジーになってるとは、、、これがホントの姿だったのかね〜?
「はい、着きましたよ。」
「じゃ、ゆっくり見てくるからよ〜。」
「ここで待ってますよ。」
「え?貸し切りなんですか?」
「あったりまえさ〜。いちいちタクシー捕まえるの大変だからよ〜。一日観光料金で貸し切るわけよ。だいぶ負けてもらってるけどな〜、ハハハ。」
あ、そう。さっすが、しっかりしてますな〜、トホホ。
「昔は、こんなにお店も、ハイカラな建物も無かったんだけどよ。」
「そうでした。私がシュウと来た時には、入り口に、太陽の光で干涸びた花が置いてあって、お賽銭みたいにいくらかお金をあげてから、その花をひめゆりの塔に献花するようになってたんでした。」
「まあ、干涸びたとかは言わんでよ、ミユキさん。その頃はあんまり人が毎日来る時期じゃなかったんじゃろ。その花は、少ししたらまた、元の場所に戻して次の人のために準備しておくヤツなのさ。リサイクルってヤツだな、ハハハ。」
「そうでした、たしかに。帰りに近所の方が元に戻してるの見て、不思議だな〜って思ったの覚えてます。」
「実はそのお金は、ここの維持費に使われていたらしいんじゃよ。僅かじゃろうがな。」
「な〜るほど。ほんとに表面だけではわからないことが多いですよね。」
「さて、ここは一緒に回ろうかね。」
「あれ?今日はお酒吞まなくていいの、オジー?」
「ショーン、オジーにもまじめな時はあるんだよ、ハハハ。ここはな、大切な場所。しっかりと覚えて帰るんだぞ。」
「うん、わかったよ!」
次回、まだまだ沖縄編!んじゃ!
「今でも、不発弾が出てくるそうですね。」
「不発弾て?」
「戦争の時に打ち込まれた爆弾が、破裂しないまま、地面に埋まってて、畑を耕す時に見つかることがあるんじゃよ。」
「え?爆発するの?」
「そう。そういうものもあるから、ちゃんと処理しないと、大けがしたり、命を落としたりすることもあったんじゃ。」
「怖いね〜。」
「坊やは沖縄初めてなの?」
「うん。運転手さんは、沖縄の人でしょ?」
「はい。私は宮古島という離島の生まれなんですよ。」
「宮古島の言葉って、本島とは違うんですよね、たしか?」
「そうね。別の国かな〜と思うくらい違いますね〜、ハハハ。」
「オジーもな、本気で沖縄方言話したら、何を言ってるかわからないと思うぞ〜。」
「へ〜、不思議だね〜。沖縄って、別の国みたい。」
「そのとおり!昔は別の国だったんじゃからな〜。」
大人になってから、その重みを知るようになったんだったよな〜。
しかし、ウチナ〜グチもイントネーションも、全く標準語だったオヤジが、こんなにウチナ〜オジーになってるとは、、、これがホントの姿だったのかね〜?
「はい、着きましたよ。」
「じゃ、ゆっくり見てくるからよ〜。」
「ここで待ってますよ。」
「え?貸し切りなんですか?」
「あったりまえさ〜。いちいちタクシー捕まえるの大変だからよ〜。一日観光料金で貸し切るわけよ。だいぶ負けてもらってるけどな〜、ハハハ。」
あ、そう。さっすが、しっかりしてますな〜、トホホ。
「昔は、こんなにお店も、ハイカラな建物も無かったんだけどよ。」
「そうでした。私がシュウと来た時には、入り口に、太陽の光で干涸びた花が置いてあって、お賽銭みたいにいくらかお金をあげてから、その花をひめゆりの塔に献花するようになってたんでした。」
「まあ、干涸びたとかは言わんでよ、ミユキさん。その頃はあんまり人が毎日来る時期じゃなかったんじゃろ。その花は、少ししたらまた、元の場所に戻して次の人のために準備しておくヤツなのさ。リサイクルってヤツだな、ハハハ。」
「そうでした、たしかに。帰りに近所の方が元に戻してるの見て、不思議だな〜って思ったの覚えてます。」
「実はそのお金は、ここの維持費に使われていたらしいんじゃよ。僅かじゃろうがな。」
「な〜るほど。ほんとに表面だけではわからないことが多いですよね。」
「さて、ここは一緒に回ろうかね。」
「あれ?今日はお酒吞まなくていいの、オジー?」
「ショーン、オジーにもまじめな時はあるんだよ、ハハハ。ここはな、大切な場所。しっかりと覚えて帰るんだぞ。」
「うん、わかったよ!」
次回、まだまだ沖縄編!んじゃ!