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 不思議な声の物語 by R::#1ムスタング4

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#1ムスタング4

「ハッロー、ショーンさ〜ん〜。おっげんきでっすか〜!」

「な〜んか、英語でしゃべってみろよ〜」

「…シュア、アガラゴマイウェイ、ドンタッチミ、ベイベ!!」

「…え、え・い・ご?」


あら、ジェイク訛り…しかし、いじめっ子、道空けたね。ハト豆っていう現象ですかこれが?


「中村君、すっご〜い!ホントは英語しゃべれるんだね〜!」

「やっぱりね〜!だと思ったんだよね〜!」

「カッコいい!あたし、中村君のファンになる!」

「あたしも〜!!」


あらら、これは掌返しという現象ですな…ハハ、ま、よいか。


「中村君、やっと1年生の時に戻ったね。」

「アイリ…佐藤さん。」

「アイリーンでいいよ。なんか元気になったみたい。」

「うん。こないだね、横浜に行って、パパの昔の友達に会ったんだ。で、子供の頃の話しを聞かせてもらったのね。そしたら、な〜んかぼくと同じ感じがして、な〜んとなく元気になっちゃったんだ。」

「へ〜。ね、どんな話し?」


だ、だめでしょショー君ッ!


「な〜いしょ。その内教えてあげるね。へへ。」

「ま、いいわ。お互い、外人みたいな名前で苦労してきたもの同士、明るくなっただけで良しとしときましょう、今日のところは!」


おいおい、おっさんかよ〜.


「おいおい、おっさんかよ〜。」


あら、おんなじご意見。


「じゃ、これから前みたいに、なんでも主役になっちゃえ!あたしもアイドル目指してガンバルから!」

「うん!ぼくも応援してるよ!アイリーン!」

「バイ、ショーン!」


お〜、なんと麗しき青春の一ページだこと…ク〜、小学4年生だけど…。

どうも、話しによると、幼稚園から小学1年生までは、なんとか委員とか、卒業生を贈る言葉とか、クラスや学校を代表するようなもののときには、必ず推薦されてたらしいんだね。

ショーン本人も、べつに人前に出るのは嫌いじゃなかったみたいだし、断る理由も無いから、ごく自然にそういったことを受けてたらしいんだけど。

2年生になった頃、またまた学年別の体力だか健康だかの発表をすることになって、で、クラスから発表者を選ぶことになったんだって。

いつものようにショーンのやってきたことを知ってるお友達は、彼をごく自然に推薦したんだね。

が、そこで一人の成績優秀な女子が「待った!」をかけたわけ。

「いっつも、中村君ばかりじゃ不公平です!違う人にやらせてください!」とね。

ショーンにしてみれば、「は?」ってなもんだろね。この時の投票では、当然のように1位だったんだけど、そのご意見もっともですね〜、と言ったかどうかは知らんけど、2位の人に譲ります、と言ったそうなんだ。

以来、このことがトラウマのようになって、なるべく目立たないように学校生活を送ってたらしいんだ。そうとうショックだったんだろうね〜。

それからというもの、昔の彼を知らない連中から、名前について聞かれた時、なにも答えなかったことがきっかけで虐められるようになったんだと。




「じゃ〜次の問題です。だれか答えが分かる人は〜?」

(…)

「誰もいないの〜?」

「はいっ!」

「はい、え?中村さん?…いいのよ無理しなくっても。」

(お〜)
(バカ村が手あげたぜ〜)
(できんのかよ〜)
(カッコつけだろ〜)


なんだ〜この教師は〜?最近、生徒をお客さん扱いして、男の子も女の子も「さん」付けで呼ぶってことは聞いてたけど、ショーンを出来ない子扱いかよ!


「33平方センチメートルです!」

「え、…せ、正解。」

(お〜)
(バカ村まぐれじゃね〜)
(できてんのかよ〜)
(カッコいいかも〜)

「きょ、今日は積極的だったわね。いつもその調子で頑張ってね。じゃ、次の問題です。三角形の内角の…」


は〜、なるほどこれじゃあショー君も前に出づらいわな〜。そういやよくテレビのニュースで、「うちの学校にはイジメはありません!」とか、平気で言ってる校長とかいたけど、商売で教師やってりゃ気づくわきゃないやな〜。

しっかし、授業参観って、、、こんな感じなのね。ショーンには悪いけど、チョッピリ嬉しいのは私だけ??

あら、ショー君、良い顔してんじゃないの〜。ホントに何かが変わったんだね。
でも、これからが少し大変かもな。ガンバレよ、我が息子よ!



次回は…学校かな?んじゃ!
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