序章3
2011-10-31 11:41:27 (12 years ago)
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あの頃はバンドブームの始まりの時期だった。
銀座に始まった歩行者天国は、いろんな場所に広がって、通称ホコテンは若者文化発進基地の様相を呈していた、な〜んて歴史番組かっての。
確かに俺たちが始めたあの場所も、始めの頃は小さい発電機一つに、ギターやベースのアンプをつなげて、そのアンプにボーカルマイクをぶち込んで歌ってる奴らがほとんどだったな〜。
しばらくすると、PA機材持ち込んで、小さなライブハウスのような音を出す連中が現れて、あっという間に音量・音響合戦になっちまった。
けっきょく近隣住民の苦情で、バンドも縮小の方向に向かっていったんだけど、それはバンドブームに火がついて、さらに下火になるくらいの時期だったな、たしか。そりゃ〜そうでしょ、最後の頃は10tのウイング車、トレーラーの横が羽のように開いて、いきなりステージになるヤツね、そんなものまで持ち込まれるようになってたもんな。アホか。
俺たちのバンドは、そんなブームに乗ることも無く(トホホ)、ストリートからライブハウスへと活動の拠点を変えていったんだ。
で、これはホコテン始めて半年くらいのことだった、と思う…。
「今日は何本売れた?」
「7本だな〜。どうでもいいけどタクヤ〜、お前もたまにはダビングしてこいよな〜」
そうそう、この頃はCDなんてものは無かったから、デモテープは文字通りカセットテープだったし、ダビングも一本一本地道にカセットデッキでやってたんだったな〜。
「あの〜、わたしも手伝いましょうか?ダビング…」
「いや、悪いよ〜…」
「シュウ!しっ!」
「オッケー!!頼んじゃおっかな〜!じゃ、ユミ殿!来週10本よろしくお願いしまっす!!!」
「ハイ!!!」
そうだ、ユミっていったな〜、あの子。わりと可愛いのになぜかいつも思い詰めたような顔してたんだけど、タクヤが頼み事するときだけは、な〜んかメチャクチャ笑顔になったんだよな〜。
最初は気があるんじゃね、って思ってたけど、そうじゃなかったんだよな。
「仲間っていいですよね(笑)」
次週、「そ、そんなことが…」の続き、、、と思う、、、かな、んじゃ!
銀座に始まった歩行者天国は、いろんな場所に広がって、通称ホコテンは若者文化発進基地の様相を呈していた、な〜んて歴史番組かっての。
確かに俺たちが始めたあの場所も、始めの頃は小さい発電機一つに、ギターやベースのアンプをつなげて、そのアンプにボーカルマイクをぶち込んで歌ってる奴らがほとんどだったな〜。
しばらくすると、PA機材持ち込んで、小さなライブハウスのような音を出す連中が現れて、あっという間に音量・音響合戦になっちまった。
けっきょく近隣住民の苦情で、バンドも縮小の方向に向かっていったんだけど、それはバンドブームに火がついて、さらに下火になるくらいの時期だったな、たしか。そりゃ〜そうでしょ、最後の頃は10tのウイング車、トレーラーの横が羽のように開いて、いきなりステージになるヤツね、そんなものまで持ち込まれるようになってたもんな。アホか。
俺たちのバンドは、そんなブームに乗ることも無く(トホホ)、ストリートからライブハウスへと活動の拠点を変えていったんだ。
で、これはホコテン始めて半年くらいのことだった、と思う…。
「今日は何本売れた?」
「7本だな〜。どうでもいいけどタクヤ〜、お前もたまにはダビングしてこいよな〜」
そうそう、この頃はCDなんてものは無かったから、デモテープは文字通りカセットテープだったし、ダビングも一本一本地道にカセットデッキでやってたんだったな〜。
「あの〜、わたしも手伝いましょうか?ダビング…」
「いや、悪いよ〜…」
「シュウ!しっ!」
「オッケー!!頼んじゃおっかな〜!じゃ、ユミ殿!来週10本よろしくお願いしまっす!!!」
「ハイ!!!」
そうだ、ユミっていったな〜、あの子。わりと可愛いのになぜかいつも思い詰めたような顔してたんだけど、タクヤが頼み事するときだけは、な〜んかメチャクチャ笑顔になったんだよな〜。
最初は気があるんじゃね、って思ってたけど、そうじゃなかったんだよな。
「仲間っていいですよね(笑)」
次週、「そ、そんなことが…」の続き、、、と思う、、、かな、んじゃ!