はじめにお断りしておきますが、“感情”そのものをお教えすることはできません。あくまでも感情を人に伝えるための表現方法を「技術」としてレクチャーしていきます。
まず発声をマスターしたら、その土台の上に感情表現方法を構築していきます。それぞれの個性に合わせて、歌い方、話し方がどのように観客や相手に伝わるのかを知り、実演していきます。歌も芝居も演説も、感情が伝わらなければ共感や感動は得られません。プロの表現者であるためには、発声という技術の裏付けの上に、個性あふれる表現方法を身につけることが必要であると考えています。この感情表現を身につけることで、プロフェッショナルとしてのレベルに到達します。
また、声優や映画の吹き替えのように、本人が登場しない場合にも、画像を介した感情表現の具体的な方法を身につけることで、画像の中の登場人物が活き活きとしたキャラクターになって、観客を魅了するようになるのです。