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 不思議な声の物語 by R::東日本大震災によせて2

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東日本大震災によせて2

このシリーズを続けようと思ってはいないのですが…


毎日のように被災地の情報をテレビを通して見ていると、少しずつ車も動きだして、復興への足がかりが見え始めたようで、本当に現地の人々の努力と気力には頭が下がる思いです。

一方、原発の余波は未だ広がりをみせて、ミネラルウォーターの買い占めという現実を生み出しています。

これはある意味、人間の本能かもしれません。身近なもの、身内、自分自身の生存を脅かすものからの逃避行動。もしくは、けっして後ろ向きではない生存への欲求。
いずれも当たり前の行動だと思います。

が、震災以降のテレビのコマーシャルは、ご存知の通り政府公報系のものばかりで、人を思いやる気持ちや、穏やかな心を持つような作品ばかりを連日放映していました。
日本人(一般にいうところの日本人。実際には多くの民族がこの国には住んでいることを承知の上でこの単語を使います)の持つ気質というか、過去の震災においても、他国に見られるような、大掛かりな暴動、略奪などはかなり少ないと言われています。(実際には、少なからず起きているようですが、報道のルールの中で、規制されているようです)
それでも、一つ間違えば、大パニックになってもおかしくないほどのことが今回の出来事です。
政府もそのために、激甚災害と位置づけました。
人は、言葉や音によっても、気持ちを変化させてしまいます。ですから、前出のコマーシャルのように、穏やかなナレーションや優しさのみえるストーリーを放映することで、ピリピリした感情を一時的に沈める効果を狙っているのです。

また、街頭インタビューなどでも、「自分はいいんですけど〜、子供のために〜」とか「被災地の方に比べれば、少しぐらい我慢してもかまいませんよ」などなど、人を思いやったり、自分は二の次です、というようなコメントを多く報道しています。
インタビューを受けた方々は、確かにそう思って言葉にしているのだと思います。

しかし、被害を直接受けていない地域でも、物資不足になっている現実とは、いったいなんでしょう?
言葉では「自分は二の次」と言い、行動では義援金を出していながら、防衛本能によって必要以上にモノを買ってしまう。
良いコマーシャルだと言いながら、繰り返し繰り返し見せ続けられると、ストレスとなって、「もうこのコマーシャル飽きた〜」と言う人も出てきます。
この、人としては当たり前(身内を守りたいとか、生き延びるのだ、という行動)の行動を、当たり前と言えずに(まるで、自己犠牲をしなければ人に非ず、というように)、矛盾として脳みそに蓄積されているのが、今の状況だと思われます。

幸いというか、徐々にコマーシャルやテレビ番組も通常に戻りつつあります。被災地の人たちを思いやる心を継続していくためにも、脳に蓄積されつつある「不安の種」の圧力弁を少しだけ緩めて、ガス抜きをしていくことが、これから重要になっていくと思います。この災害を忘れないために。

再び乱筆ご容赦を。
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